韓国人人質殺害事件

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非常に痛ましい事件であることはいうまでもないことだが、この事件で考えたことがいくつかある。
 そのうちもっとも考えたことをひとつ。
 韓国人の男性は死にたくないと本心から叫んでいた。だが、それを見てみっともないと思ったのはどれくらいいただろう。私はそれを見てそう思った側である。
 だがここでひとつの疑問が残る。はたして、どこがみっともないのか。男性は前にアメリカ人がビデオにとられた後、殺害されていることを知っているはず。それにおそらく犯行グループから殺害方法まで教えられているはずである。それがどれくらいの恐怖なのか自分には想像もつかない。そのような極限状態ではむしろ本心がでるのが普通ではないのか。それをみっともないと思うのはなぜかという点である。
 そこはやはり韓国と日本の文化の差だろうか。つまり日本ではああいった極限状態で本心をいうのがみっともないと思ってしまう文化で韓国では、あそこで本心をいう文化である、としかいいようがない。
 どちらがいいか悪いかは断定はできない。それが文化であるからである。だがひとつだけいいたいのは。もし日本人があのように捕まってあの韓国人の人と同じことになったときに、
「私はどのようなことにせよ、国の判断を尊重します」
と演技を強要されたとしても、そう一言いってくれれば、それだけの気丈さをもつ人を殺したくはないと思う。いや、むしろ死んでほしくない。