電車男 第2話

明らかにお約束で使い古されとても面白いとは思えないようなネタをやってフジはよほどオタクが嫌いなのかと思うくらいのヘタレ主人公。*1
はいいとしてこの話にはあることが欠けている。オタクにありがちなルサンチマン的主張がこの主人公にはないのだ。
オタクというのはコンプレックスの塊だからかそれとも他に嫌なことがあったのかどうかわからないがなんらかに対して反発心を持っているものが多い。*2だから変にプライドが高いし、それから変な自尊心が生まれ、独善的にもなる。さらに、そんなプライドを守るために辱められると必死になって反発する。
だが、電車男は明らかにその反発心を感じさせないのだ。「お前が女性と食事いくなんて無理」などと言われればオタクは
「んなことわかってるよ」
とか
「だからなんだよ」
とか反発心を持つものである。*3それを電車男は、あー気付かなかったみたいな顔をして純粋、素直に受け止めている。これは私という同じオタクの目から見て異常である。もちろんそんな素直なオタクがいないとは限らないが、それは程度がごくごく低く、友人がオタクだったから軽く引きこもれたぐらいであろう。つまり電車男は↑だと言いたいのだ。だからちょっとしたきっかけですぐにそこから脱却することができる。電車男にとってはこの話だったわけである。

*1:もしくはインターネットが嫌いなのか

*2:自分もあてはまる

*3:おそらく言わないというより言えない