政治学12

前回多様なデモクラシーにおいて民主主義でありながら多数決原理ではない国があることを多極共存デモクラシーとして説明した。しかし、なぜ多数決原理でないのか?
理由
社会が閉鎖的なサブカルチャーになっていない場合、支持政党への変動が起こる。だから政党としてはたとえ選挙で負けたとしても「支持されなかった」と納得ができる。
しかし、
閉鎖的な場合、各サブカルチャーでの対立が強くそれぞれ政党を作りその中にいる人物はその政党に疑いもなく投票する。(もちろんやらない人間もいるが少数)そして数年単位程度で人口が変わるわけではなく、選挙をやっても議席が変わらない。つまり少数派はいつまでも少数派でそのような選挙は合理的ではないから。
そこで
各カルチャーに共通認識が必要になる。
サブカルチャーにどういう行動様式が必要か

  1. 分断化された状況からくる危険性は認識する
  2. 大衆から白紙委任を取り付ける
  3. その上でエリート同士が強調的に行動して政治を運営する

さらにそれだけではなく足りず
多極共有デモクラシーの政治運営の特性

  1. あらゆる重要な「区画」(=サブカルチャー)の政治指導者がその国を統治するのに「大連合」の中で協力し、排除する政党を作らない。
  2. 相互拒否権の承認、あるいは全会一致の原則
  3. 政治的代表、官吏任命、公共の予算の配分の基本的基準としての比例制原理
  4. 区間がそれ自体の内部問題を処理するために高度な自立性を持っていること

が必要とされる