政治学2

平等と民主主義

民主主義の本質:政治的影響力の平等
始めから普通の人間が民主主義を求めているわけではない。その前に大本の不満があってそれが主張できるように民主主義を求めたのである。
国民1人1人の意見や利害が平等に取り上げられ政策に反映されることが民主主義の最大の要因。
ちなみに意見がぶつかる時が必然的に存在しその場合片方の意見が反映されないことがあるがその過程では平等である。

不平等の存在

各人の政治への影響力は計れるものではない。
→間接的に計るために指標が必要
それを「政治的資源」という。
政治的資源        金を使う量

  1. 富・経済力      exビラを作る<スピーカーを買う<街宣車を買う
  2. 知識・教養      ex周りにうまく伝える
  3. 社会的地位・職業威信 ex説明いる?
  4. 人気・知名度・信用  ex↑
  5. 情報へのアクセス ex専門知識?
  6. 出自         exWASP*1

「政治力影響力の平等」を謳っても「政治的資源」は不平等である。つまりは政治的影響力の平等は不可能なのか?

拡散的不平等と集積的不平等

ダール Robert A Dahl コネチカット州を観察してみるの巻
その当時のコネチカット州のとある都市は再開発などの真っ最中でそのときの市民を観察した結果。

  1. 政治に影響を与えるさまざまな種類の資源はそれぞれ異なった市民に利用される。
  2. ほとんど例外なくこれら資源は不平等に配分されている。
  3. ある種類の資源に接近するのに恵まれている個人は他の多くの資源に関してはしばしば恵まれていない。
  4. 全ての、もしくは重要な決定においては、どの政治的資源も、他の全てを支配する物ではない。
  5. いくつかの例外はあるが、一つの政治的資源は、ある争点領域もしくはある特定の決定についてすべてではないが効力がある。
  6. 確かに実質的には誰も、またいかなる集団も、政治的資源がまったくないということはない。

 
つまりこれらの例を考えてみるに。資金がなくとも知識がある場合があったり。知識はないけど出自がよかったり。そんな理由でなんだかんだいって政治的資源がまったくないという状況ではないということになる。
わかりやすくかくと
金 知 社
A○ × ×
B× ○ ×
C× × ○
この場合全てにおいて○が一つずつになる。
そのようなことを
「拡散的不平等」といい。*2反対を「集積的不平等」という。
ちなみにこの論は1960年代のアメリカであり現在の日本において実践されているかどうかは不明である。
というより、どうやって実践されているかどうか判断するんだ?

*1:米国政治の定説で白人でアングロサクソンそしてプロテスタントであることが出世の条件であると言われている。なお米国大統領でこれにあてはまらない人間はJFKクリントン大統領しかいない。ちなみにこの二人はアイルランドカソリック

*2:よって拡散的不平等は悪いことではない