政治学6

2民主主義の多様性

民主主義という理想にもさまざまなバリエーションがある。そのうち選挙制度について
2-1選挙制度
大まかに分けて

  1. 小選挙区  全国を地区に小さく分けそれぞれの選挙区においてただ一人の代表を選ぶ

→個人に投票する。

  1. 比例代表制 全国を一つ(もしくは複数)にわけ政党の得票数に応じて議席を比例配分する。

→政党に投票する。
の2つがあり。この2つはよく対比されるが性格には同じ次元の対比ではない。理由はそれぞれの正式名称が

  1. 小選挙区多数代表制
  2. 大選挙区比例代表制

であってそのうち選挙区が一人か複数を選ぶのかを表し、代表制が代表の決定方法を表す。
なお大選挙区多数代表制は日本では中選挙区制のような形で以前はあったのだが世界的にはあまり導入されていない。そして小選挙区比例代表制では政党の一人勝ちという自体が起こりやすいのでありえない。

小選挙区のバリエーション

単純多数性
一回の投票で一番多いのを決める。
絶対多数性
過半数が出るまで候補を絞りつつ(決選投票など)続ける。

比例代表制のバリエーション

ドント式
得票を÷1÷2と割っていって定数になるまで続ける。(大きい政党に有利)
サン・ラグ式
得票を÷1÷3と奇数で割っていく(小さい政党に有利)
修正サン・ラグ式
得票を始めだけ1.41で割りそれからサン・ラグ式と同じように割っていく。
とそれぞれ特徴はあるものの実際では定数が多ければ多いほどそれほど誤差があるわけではない。