政治学13

3 戦後デモクラシーの変遷と現代の政治
3-1戦後政党システムの成立と戦後の対立軸
3-1-1戦後デモクラシー前史
第2次世界大戦によってナチスドイツはヨーロッパのほぼすべてを手中においた。彼らがやったことは許されることではないが結果として功罪となったことがある。
それは政党政治が一時的に中断されたことによって、中道保守にかけて分裂していたため混乱の起きていた政党システムの再編が容易となった。
つまり統一、再編されるきっかけとなったのである。
ドイツにおいて特になのだがもう一つあり、
ナチス自身が民主主義を不安定にする要素を破壊したことがある。
第一次世界大戦が終わるまではドイツは帝政であり。その後ワイマール体制となったが不安定であり結果としてナチスに政権を奪われることになる。不安定だった理由としてユンカーやプロイセン貴族などの前近代的な人々の反対が根強かったためであり。ナチスは始め彼らを利用した。しかし、政権と一度とってしまったナチスにとってはそのようなものは必要なくその発言権をそぐような政策を実行することとなった。そうしてナチスは不安定にする要素を破壊したのである。
3-1-2戦後民主主義システム成立
大戦後政党が再建される。再建が早かったのは左翼政党であった。地下に潜ってレジスタンスになったり、指導者が中立国などに亡命していたためである。
中道〜保守はそのまま復活するのは難しくすぐには再建できなかった。しかし、共産主義の脅威が西側のすぐ近くまで迫っており団結をしないとならなかった。
だが、そのためには何らかの旗を掲げなければならないのだが、昔の旗そのままではやりにくいと思われていた。
そこで、対立を超えて団結する条件としてあいまいであって具体的でないことを旗として団結したのである。