「責任」って何さ?

自分はいつも就職支援サイトや会社説明会で聞いていて常々疑問に思っていることがあった。
若いうちから責任のある仕事を任せる
というもので、おそらくベンチャー系にはほとんどの割合でこう書かれているし、他の企業でも求める人材像の中にも大体このような文面が入っている。
しかし、この言葉は就職活動中の人間にとって非常に嫌な言葉である。特に自分みたいなちょっと内気になりがちで心配性な人間には、この文面が書いてあるだけでエントリーするのをやめようと思うぐらいだ。
そうしてこういう気持ちは大抵の場合自信がないだけ」とか「自己分析が足りない」と一括りにされ、
そんなネガティブな気持ちじゃだめなんだと思わされる。その結果、自分自身をアクティブ演じるしか内定が取れないと思ってしまう。*1
話がそれた。そのようにたくさん使われている表現、責任というものが一体なんであるのかと疑問に思ったことはないだろうか。それが何であるか考えてみると、自分の場合大きな仕事をいきなり任せられて、それでミスをして責められることだと思う。それもどちらかというと一度でクビになるといった類を。
失敗することばかり考えてしまうことが心配性の悪い癖ではあるが、こういう性格なのだからしょうがない。
それはともかく、その「責任」について興味深いエントリーを見つけた。

山本孟の「就職活動のヒント」 「責任のある仕事」というけれど…
それでは、責任のある仕事の「責任」とはどういうことなのでしょう。

難しい仕事を指して「責任のある仕事」と考えているのでしょうか。難しい仕事=高度な仕事と捉えているのでしょうか。たぶんそういうイメージなんだと思います。

いずれにしても仕事には全て責任がついてくるのです。責任のない仕事なんてひとつもないのです。

しかし、責任が小さな仕事、責任が大きな仕事という区別はあります。

当社は若い社員にもどんどん仕事を任せる会社であると思いますが、若い社員一人の手に負えない仕事は絶対に任せません。

何故なら、もしそれを失敗した場合の会社が被る損害と痛手が計り知れないからです。

読んでいて気分が晴れる思いだった。全ての仕事に責任があるのは当然で、こんなので悩んでいた自分が馬鹿みたいに思えるくらいだが、ミスしたらさようならが今までの自分の考えだった。さらにわからないのにやらされるということもない、ということで自分にとってはこれからそういう文面を見ても臆せずにエントリーできるという点でいいと思う。
できれば同じ悩みがある人がこれによって救われるといいな。

*1:極端な話、ネガティブ気味で極度の心配性なのにどこか抜けている人間なんて企業が欲しいと思う?しかもそれを自己分析の結果として面接で言うなんて考えられる?