批評(SEED DESTINY)

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第45話 変革の序曲

太陽を背に進むミネルバはなかなかいい光景だ。
前回で裏をかかれたデュランダル、今回はご満悦の様子。いやはやこういうキャラになるだろうとは思っていなかったわけではないけどここまでだとは。
キラとアスランのみんなの夢は同じだというの部分に素直に共感。欲望論から管理社会への危惧、それを嫌だというのをわがままと断言した論理構成がよかった。それから人類の共通思想について触れ同じだという結論をつけている。そこでシンのバンクを使う必要はあまりなかったとは思うがストイックに対比させたのだろう。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第46話 真実の歌

そう、議長の話は正しいんですよ。歴史上の人にたとえるならカール・マルクスみたいな感じ。
ミーア洗脳されてる。これ以上書くことは必要ないぐらい。
もうほとんどないのにラクスの着せ替えをやるというのはスタッフの余裕なのか、その程度の話なのか。むしろ、架橋に入ってここまでのんびりとやっている作品を見たことがない。一応ゲームとかである決戦前の前日みたいな話のつもりなのだろうけれどもこっちは完全に休息しているように見える。
「どうでもいいみたいですわね」に不覚にも笑った自分がいる。
虎の威をかったとはいえミーアの手柄は手柄、それを本人を目の前にして否定されたような気になって精神崩壊、わかりやすい。それをラクスは違う人間だというだけでまったく別の論理構成にすり替えてミーアを救ったともいえなくもない。まあ肉体的には死んだけれども。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第47話 ミーア

一番初めの編集だけ見ていると銃撃戦なんていらず一発の弾丸だけでよかった気がするというのは自分の思い過ごしだろうか。
ミーアから見たSEED DESTINY。日記形式の総集編というのはいくつか話があるがここまでハイテンションの総集編は記憶にないな。
ただ、やはり後半になるにしたがって悲壮感があふれていく。
議長の演説はもう正しいがゆえに間違っている。可能性をというのをまったく考慮にいれていないのがバレバレなのでこの際記述しない。
しかし、これはニヒリズムの境地の論理だな。こういう話昔は好きだったのだが。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第48話 新世界へ

一応戦争そのものについての結論は出しているんだな。無知と欲望だと。まあ、だからどうしたと言われればそれで終わる話だけど。
でも、そんなこというと鎮魂歌を奏でられるわけね。
なんというか、ストイックに複線回収されているために書くことなんてないよこれ。でも来週最終回なんだよね……