D.C.S.S. 第20話 戻らない季節

正直なところ勘違いしていたことがある。この作品においてアイシアはヒロインではない。むしろ初音島という一つの閉鎖空間の中に現れた価値観を否定する敵なのではないかということだ。
んで、さくさく今日の感想を書くとすると。
まずアイシアの悩みをしっかりと演出しているところで脚本が前回と違うのがわかる。

小さなこと
  • 音夢のキャラに貫禄がついてきた。
  • 古きよき日本文化でそういえばそういう設定だったと思い出した。
  • 皆が一斉に用事があるのはいらないとは思ったがしょうがないんだろう。
  • ことりを持ってきたのは人の心が読めたからというのがあからさまだった。
  • ことりの話がアイシアにとって初音島側に入るラストチャンスだったな。後は対立のみ。
ちょっと考えさせられたこと

村から村への時点でアイシアの祖母が個人間において幸せを提供してきたというのがわかる。ところがこの作品で問題になっているのはそこではなくて集団の幸せでありそのために犠牲になる存在が必要になることなのだが……そこを不完全と表現、さらにそんなのおかしいとか、私はいやとか、今までのことの集大成からやっと桜の木に関心が移って佳境に入っていく。でも、相変わらずどこかねじの飛んだ言葉が一つ入ってるな。不完全にしないと付け込む隙がなくなるのはわかるけれど急に一つレベルが下がったような印象を受ける。

そういえば、一番初めに書いた前提(アイシアは敵ということね)を基にするとアイシアは周りの価値感そのものに疑問を投げかけるだけでは飽き足らず、前の敵(桜の木)を利用して自分の望むままの世界をそこに登場させようとしているように見える。
これってRPGのラスボスじゃないかとすら思ってしまうな。実際そういう役割が与えられているわけだが。